『歌姫奇譚』&『惨月記』

歌姫

『歌姫奇譚』
<あらすじ>
ドルバー公国の酒場「三本マスト亭」にて不思議な男が語り始めた物語。それはその男が過去に出会ったある儀式とそれにまつわる精霊との関わりだった。
話が終わると男は、酒場を悄然として去って行った。

<解説>
その昔、名作の登場人物の性別を入れ替えたり、舞台を現代版に置き換えると言う話をweb上で読んだ事がありました。この企図自体には面白みを感じたのですが、内容が酷かった。
特に「耳なし芳一」の改題が酷く、美少女が筆プレイを受けるだけという想像力と言う名の知性の働きを微塵も感じさせない内容だったので、勝手な使命感からどうにか出来ないか考え、原作を換骨奪胎したのが本作になります。
内容的には悪魔の契約を踏襲しているので、その点が意味不明で分かりやすく書けるかがポイントだったのですが、読んだ友人達に聞いてみると何となく把握していたらしいので、基本はクリア出来ていたと思います。
後、表紙のデザインが結構気に入ってます。メソポタミアのくさび形文字は趣があって良いですね。

惨月記

『惨月記』
<あらすじ>
若きエリートの猫田晋は、ある日突然、発狂し行方不明になった。その数年後、富士の樹海で演習を行う自衛隊一個小隊は、謎の存在と遭遇するという事件に巻き込まれる………。

<解説>
唐代伝奇に人虎伝という一章があり、それを題材にして編まれたのが中島敦先生の『山月記』ですが、その李徴を猫耳メイドに変換したのは我ながら暴挙としか言いようがありません。
それはそれとして李徴の心情と、猫田晋の心情を上手い具合にリンクさせる事が出来たと思えるのは、やはり屁理屈と膏薬は云々の影響でしょう。
まあ書いていて思ったのは、昔の作家の構成能力は偉大だなぁ、と言う感慨と詳細をぼかす事の是非でした。
プラグマティックな思考を旨とする僕としては、中島敦先生の李徴の詩に足りない部分があると言うのは消化不良極まりなかったので、本編では詳細を記してみました。
その辺りは、個人の好き好きなのだなぁ、と書き終わった後に思いました(謎




しかしこの時は、カジキさんに苦労をかけてしまったと思う事しきりです。
相変わらずの無茶ぶりは、今後控えていきたいと思う所存な今日この頃です。
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一番古い奴の紹介が出来たから、発行済みカラー表紙本の終わり。
これで「はいく」以降の紹介が出来る。
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