FC2ブログ

『そよ風よ、起これ!』

そよ風カバー

<あらすじ>
・「超近接遠距離恋愛」:
自己中心的な性格だが何処か憎めない仲野葉月。
そのルームメートである真面目な優等生荻久保倫子は、下らない事で狂奔する仲野葉月にいつも振り回されていた。
そんなある日、荻久保倫子は仲野葉月が近所のパン屋の若旦那と恋仲になったと知る。保護者的気分の荻久保倫子は、仲野葉月の行く末を危ぶみ、パン屋の若旦那に人品を見定めようとする。

・「そよ風よ、起これ!」:
クーラーの「強」よりも弱いそよ風を起こすという微妙な超能力を持つ北野亮介は、不注意からその能力の存在をクラスメートの大島祥子に知られてしまう。
微妙な超能力を世間に公開して、耳目を集めたくなかった北野亮介は、大島祥子の脅迫に屈し彼女の恋の橋渡し役をする羽目になる。
しかしその片想いの相手には、すでに恋人が居た。

<解説>
大変個人的な事で恐縮ですが、結構疎遠にしている実姉が現実世界に居たりします。
その姉が、少女マンガが好きで僕もそれを読んでいた為、谷川史子先生の作品に小さい頃から親しんでおりました。
(まあ最高峰は、美内すずえ先生と山岸涼子先生だと思います。ガラカメはストーリーテリングのバイブルです!www)
読んだ事のある人は分かると思いますが、谷川先生の作品には、独特のマッタリ感と繊細な空気が世界にたゆとうているので、そんな情緒に溢れるお話が書きたいなぁー、と思っていたのがこの作品達を書いた端緒でした。
しかし実際は、筒井康隆御大の「モダンシュニッツラー」を読んだ時、連作のガジェットの使い方が面白いと感じ、この手法を自分でもやってみたいと思って、話の軸を組み立てていたという方が正確だったりします。
(この時期の作品は基本的に、印刷代とのせめぎ合いなので、本来全六編になる筈だった連作短編が、二つだけになるという暴挙をかましていたりする。嗚呼恨むべきは、薄き事紙の如しの我が懐である。私は世に問いたい。責任者出てこい!、と)
まあそんな訳なので、筒井御大の書き方をイメージして書いた一節

『いや、まさか、しかし、それって、もしかして、だが、そんな事が、手に力が、ある訳は、入って、でも可能性は、メロンパンが、否定、砕けて床に、しきれない、散らばっている、でも、動揺、葉月は、この私が、嘘をつかない。』

これ↑が感想を貰った人の中には、面白いという評価を頂いたりして、目論見通りと少し嬉しく思った次第です。
「遠距離」に関しては、葉月と倫子の関係を谷川先生風になる様にイメージして創りました。
まあ短編なんで、最後の展開をひっくり返す筋が見えた瞬間に出来上がったと言っても過言ではない話でした。
後、この話の名字は基本的に中央線の駅名から採ったので、吉祥寺さんを出そうかと思った物ですwwww

「そよ風」に関しては、まさに少女マンガの王道、告白物で一本書きたいと思って書きました。
しょぼい超能力が、最後の最後で役に立つと言う話ですが、結果は玉砕という物悲しい結末なんで、何とも言えない内容だなぁ、と思いつつも主人公君がヒロインに好意を持つ辺りで幕引きなので未来は明るいと思わないでもありません(上記の本来の展開だと、この後二人は付き合う事になってました。モブとして他の話に彼らが登場するんですわ)
紙飛行機を飛ばす程度にしか役に立たない超能力というのは、作用反作用の法則から言っても妥当なライン(使用者本人にダメージが来ないと言う意味で)かと思います。
途中で出てくる研究者の人の俗ッ気たっぷりな所と研究機関のマッタリ具合は、某地の某研究所の某人を実地検分した上で、書いております。
後、この話に出てくる人々の名字は京王線から採ってあります。

この本も他の本と同様に非常に魅力的な表紙が特徴です。特に大島祥子さんは(ツインテール的な意味も含めて)最高と思う次第です。
また魅力的な(ツインテールの)キャラを創って、貴歌さんに描いて貰う事が最近のささやかな夢だったりもします。









・・・・・・しかし今読み返してみたら、ナチュラルに隙あれば地の文に軍事用語が出てくるんだな。この頃のアグレッシブさは忘れちゃいけないな(違
スポンサーサイト
プロフィール

副墨亭主人

Author:副墨亭主人
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR